国勢調査の時期になると、「調査員になりすました詐欺」や「不審な調査」が全国で報告されています。
実際に、調査票の持ち去りや、個人情報を聞き出そうとする悪質なケースも確認されています(国民生活センター, 2025)。
この記事では、本物の国勢調査員を見分けるポイントと、詐欺から身を守る具体的な対策を分かりやすくまとめました。
詐欺の手口を知り、しっかり備えておきましょう。
なりすましを防ぐ3つのポイント
国勢調査を装った詐欺の多くは、「本物らしさ」を演出して近づいてきます。
でも、以下の3点をチェックすれば、ほぼ確実に見抜くことができます!
① 調査員証と青色バッグの確認
本物の国勢調査員は、必ず次の2つを持っています。
確認項目
内容
顔写真付き調査員証
総務省統計局が発行した正式な身分証。名前と写真が記載されています。
青色の専用バッグ
「国勢調査2025」と印字された公式バッグ。一般販売はされていません。
これらを提示できない人は、ほぼ確実に偽物です。
必ず「調査員証を見せてください」と伝えましょう(FNNプライムオンライン)。
② 質問内容に「お金」や「個人情報」が含まれていないか
国勢調査で聞かれる内容は、たったの3つだけです。
世帯主の氏名 世帯の人数 回答方法(オンラインか紙か)
これ以外、銀行口座・年収・資産・マイナンバー・クレジットカード情報などは一切聞かれません。
もしこれらを尋ねられたら、その場で中断して警察または自治体に通報しましょう(Yahoo!ニュース)。
③ 金銭の要求やリンク誘導は100%詐欺!
国勢調査では、お金を請求されることは一切ありません。
また、メール・電話・SMSなどで「ここから回答してください」といったURLが送られてきた場合も注意が必要です。
総務省は、「国勢調査を装ったメール・サイトは公式ではない」と明確に注意喚起しています(国勢調査2025公式サイト)。
不審な連絡には一切応じず、自治体や警察へ確認するようにしましょう。
不審な調査への具体的な対策
もし怪しい訪問者やメールを受け取ったときは、以下の手順で落ち着いて対応しましょう。
状況
対応方法
訪問者が身分証を見せない
自治体の国勢調査担当課・消費生活センター・警察に確認(例:秋田県庁)
不審なメールや電話
添付ファイル・URLは開かず削除。自治体や警察へ通報
迷ったとき
消費者ホットライン「188(いやや)」または警察相談ダイヤル「#9110」に相談
これらの連絡先は24時間体制で対応してくれることもあります。
「もしかして?」と思ったら、迷わず連絡してくださいね(国民生活センター)。
実際に起きた被害事例
最近の報告では、以下のような事例が発生しています。
「調査票を回収します」と言って書類を持ち去る偽調査員 「オンライン回答はこちら」と偽サイトへ誘導し、個人情報を盗むメール 「調査協力金」などの名目で金銭を要求
これらの事件は、全国の自治体・警察がすでに警戒を強めており、警察庁も注意を呼びかけています。
まとめ:本物の国勢調査員を見極めて、安全に協力しよう
国勢調査は、5年に一度の日本全体を支える大切な調査です。
しかしその信頼を悪用する「なりすまし詐欺」も年々巧妙化しています。
最後にチェックリストをもう一度:
✅ 顔写真付き調査員証と青バッグを確認
✅ 銀行口座・お金・個人情報の質問には答えない
✅ 不審な電話・メール・訪問には即通報
この3つを意識するだけで、詐欺被害のリスクは大幅に減ります。
引用・参考リンク
国民生活センター:国勢調査をかたる不審な電話や訪問に注意 FNNプライムオンライン:本物の調査員の特徴 国勢調査2025公式サイト:不審な調査への注意喚起 新潟県庁:国勢調査を装った詐欺への警告 警察庁:国勢調査をかたる詐欺の最新注意情報