中国の南極観測施設が倒壊!昭和基地近くでの無通告設置が波紋広げる【2025年最新情報】
2025年6月、日本の南極観測拠点・昭和基地の近くで、中国が事前通告なしに設置していた観測施設が倒壊しているのが確認されました。
問題の施設は、赤いドーム型の建物で、昭和基地から約20km離れた場所に存在していました。
実はこの施設、南極条約に基づく国際ルールに反して、日本に何の通告もなく設置されていたものなんです。
今、この「中国の南極施設倒壊事件」は、日本国内だけでなく国際的にも注目を集めています。
いつから?どこで?なぜ?中国施設の設置と倒壊の経緯
● 設置の発覚まで
この中国の観測施設は、2023年1月にフジテレビの取材班が撮影しており、当時から日本側にとっては謎の存在でした。 それから約2年後の2025年、第66次南極地域観測隊が現地に訪れた際、ドーム型建物が潰れた状態で倒壊していたのを発見したんです。 これまで中国政府からの正式な説明や通告はなく、「無通告設置」として問題視されています。
倒壊の原因は?厳しい自然か、それとも…
現時点で倒壊の明確な原因は判明していませんが、南極の気象条件は非常に過酷です。
特に「ブリザード(猛吹雪)」や、「極寒による氷の膨張と収縮」が建物に与えるダメージは深刻で、自然倒壊の可能性が高いとされています。
南極では気温がマイナス60℃を下回ることもあり、鉄やプラスチック製品も劣化しやすくなります。
自然環境
詳細
平均気温
-20℃〜-60℃
最大風速
60m/s(台風並み)
年間降雪量
約1000mm(吹きだまり含む)
倒壊後の現地の様子と日本・中国の対応
倒壊したドームの周囲には、建材のがれきやパーツが飛び散っている状態です。 この危険な状態について、日本側は正式に中国政府へ連絡を取りました。 これに対して中国側は、現地で撤収作業を行う意向を示しているようです。
ただし、撤収の具体的なスケジュールや方法は未発表であり、今後の動向が注目されます。
無通告設置はルール違反?南極条約との関係
実は、南極での観測や研究活動には、国際的な取り決め「南極条約」が存在しています。
その中では、他国の活動については事前に通知する義務が明記されており、今回のような「中国の無通告施設設置」は、ルール違反の疑いが強いと指摘されているんです。
また、南極は「科学のための地域」として世界で共有されており、軍事利用や独占的な支配は禁止されています。
条項
内容
第1条
軍事活動の禁止
第3条
科学協力の推進
第7条
活動の事前通告と情報共有
今後どうなる?中国の対応と国際社会の反応
今回の件では、以下のような点が注目ポイントになってきます:
中国が正式に設置理由を説明するかどうか 倒壊施設の撤去完了がいつになるか 今後の国際社会の協調体制(特に日中関係)
南極における国際的な信頼や協力体制を守るためにも、ルール遵守の姿勢が求められるタイミングです。
今後の国際会議や南極条約の枠組みで、今回のケースが取り上げられる可能性もあります。
まとめ:中国の南極観測施設倒壊は国際問題へ発展の可能性も
中国が昭和基地近くに無通告で設置した赤いドーム型観測施設が2025年に倒壊。 倒壊原因は自然環境によるものと推測され、がれきが周囲に飛散している危険な状況。 日本政府は中国側に状況を通知し、撤去作業が予定されている。 今後、南極条約のルール遵守や、各国の協力体制が問われる展開に。
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