自民党総裁選を前に、候補者による「子ども食堂」視察が注目を集めています。
中でも話題となったのが、茂木敏充前幹事長の訪問です。
報道によると、茂木氏は子ども食堂で子どもたちと交流し、誕生日ケーキを贈られる場面も報じられました。
一見すると温かい交流のように見えますが、SNS上では「選挙の前だけ弱者の味方を演じているのではないか」という批判が噴出。
「子ども食堂が必要ない社会をつくることこそ本来の政治の役割だ」との厳しい声も相次いでいます。
視察の背景と国民の反応
自民党総裁選の告示を控え、候補者たちは「弱者支援」や「格差解消」をアピールする機会を増やしています。
その象徴的な場として選ばれているのが、全国に広がる子ども食堂です。
子ども食堂は、経済的に困難な家庭の子どもたちに食事を提供したり、孤食(ひとりごはん)の子どもに居場所を与えたりする活動。
現在は全国で 7,000か所以上 が運営されていると言われています。
しかし、こうした活動を「選挙前だけ利用しているのでは?」という不信感も根強いのが現実です。
本当に必要なのは、一時的な訪問ではなく継続的な政策支援 子ども食堂に頼らなくても暮らせる社会をどう実現するのか
といった根本的な問いかけが、市民の間で高まっています。
具体的な批判例
今回の茂木氏の子ども食堂視察に対しては、著名人からも疑問の声が上がっています。
俳優の高知東生さん X(旧ツイッター)で「単なるイメージ戦略ではないか」と指摘。政治家が弱者支援を“演出”しているのではと警鐘を鳴らしました。 SNSの一般ユーザーの声 「子ども食堂は失敗した政治の象徴」 「本当にやるべきは“なくてもいい社会”づくり」 「視察よりも、具体的な支援策を示してほしい」
このように、表向きは“弱者の味方”をアピールしながら、裏では持続的な政策が見えてこないことに失望する声が数多く見られます。
まとめ:今後に求められること
今回の件から浮き彫りになったのは、「子ども食堂を訪れること自体の是非」ではなく、その後の政策実行力です。
例えば:
子どもの貧困対策の拡充 ひとり親家庭への支援金の強化 教育や医療へのアクセス改善
これらを具体的に実行してこそ、子ども食堂のような活動に頼らなくても安心して暮らせる社会が作られるはずです。
総裁選はまさに、候補者がこうしたビジョンを示す場。
市民は「言葉」や「視察」ではなく、実効性のある政策を見極めようとしています。
情報源
[4] 高知東生 総裁選立候補者の「子ども食堂」視察を疑問視
[5] 高知東生 総裁選立候補者の「子ども食堂」視察を疑問視(別記事)