【話題】「通せんぼの人」とは？エスカレーターで立ち止まらせる仕事に日給1万6000円の報酬も！

2025年5月29日

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「通せんぼの人」とは？注目されるその仕事内容

「通せんぼの人」とは、駅や公共施設のエスカレーターで、歩行者の通行をあえて防ぎ、安全なエスカレーターの利用を促進するスタッフのことです。主にエスカレーターの右側に立ち、歩かずに立ち止まるよう呼びかけるのが主な業務です。

これは、エスカレーター上での転倒事故や接触事故を防ぐ目的で、一部自治体が導入している安全対策です。

近年、埼玉県や名古屋市では、エスカレーター上での歩行を禁止する「エスカレーター安全利用条例」が施行され、全国的にも注目を集めました。

この条例の周知徹底と市民への意識改革を目的に、「通せんぼの人」が配置されるようになりました。特に名古屋市では「なごやか立ち止まり隊」という専属チームが編成されています。

「通せんぼの人」は以下のような業務を担います：

エスカレーター右側に立ち、歩行を防止する通行人に声掛けし、安全利用を呼びかける利用者の質問や苦情対応を行うケースもあり

名古屋市ではこの役職に日給1万6000円が支給されることでも話題となっています。

さらに、補助的役割を果たす隊員（サポートスタッフ）には日給6500円が支給されています。

名古屋市の報告によると、条例施行前は約8割の人がエスカレーターを歩いていたのに対し、施行後は9割以上の利用者が立ち止まるようになったとされています。

このように、一定の効果と行動変容が見られました。

ただし、繁忙時間帯の駅などでは、依然としてエスカレーターを歩く人もおり、意識の完全な定着には至っていないのが現状です。

「通せんぼの人」は、エスカレーター事故の防止と安全意識の啓発を担う新しい形のアルバイトです。

日給1万6000円という報酬の高さも相まって、今後さらに注目される職種になる可能性があります。

この取り組みは、あくまで意識改革を目的とした一時的な対策であり、将来的にはすべての利用者が自然と安全利用を心がける社会の実現が求められます。