コメ価格が10週ぶりに値上がり!2025年7月の最新動向と今後の見通し
スーパーでの米価格が上昇中!5kgあたり3625円に
2025年8月4日、農林水産省は日本全国のスーパーマーケット約1,000店舗を対象とした調査結果を発表しました。
発表によると、7月21日から27日までの1週間で販売された白米(5kgパック)の平均価格が3,625円となり、前週と比べて40円値上がりしています。
これは実に10週間ぶりの価格上昇となっており、家庭の食卓にも少なからぬ影響を与える可能性があります。
米価格上昇の背景には?主な3つの要因
今回のコメ価格の上昇について、専門家や政府関係者は以下のような理由を挙げています。
① 政府備蓄米の販売量が減少
政府が備蓄している米(備蓄米)は、価格安定のために市場へ放出されます。
しかし、7月以降、この備蓄米の店頭販売が減少傾向にありました。
このため、市場での供給量が絞られ、価格を抑える効果が弱まり、価格が上昇したとみられています。
② 米どころの不作と異常気象
全国的に米どころと呼ばれる地域(新潟、秋田、北海道など)で不作が続いていることも大きな要因です。
2023年から2024年にかけて、
猛暑 台風 異常気象(高温障害)
などが頻発し、収穫量が大幅に減少してしまいました。
実際に、農林水産省の統計によれば、2024年の全国の米の収穫量は前年比で約6%減少しています。
③ 観光復活で外食産業が米を大量消費
2025年現在、日本を訪れる外国人観光客は過去最高を更新しており、外食産業の需要も急増中です。
ホテルやレストラン、コンビニ弁当業者などが米を大量に仕入れているため、市場の需要が供給を上回っている状態に。
また、パンや麺類の価格が上がっていることから、家庭でも米への回帰が進んでおり、ダブルで需要増加が起きています。
今後のコメ価格の見通しは?高止まりや再上昇の懸念も
今回の価格上昇が一時的なものか、それとも継続するかは、今後の新米の出来具合や備蓄米の市場投入量にかかっています。
特に、
9月以降の気温や降水量 新潟・東北地方の作況指数 政府の備蓄放出政策の変更
などが大きく影響する可能性があります。
一部の専門家からは、「今年の新米も猛暑で品質低下が懸念されており、価格が高止まりする可能性が高い」という声も聞かれます。
米価格の推移データ(2025年7月・全国平均)
週(期間)
平均価格(5kg)
前週比
備考
7月7日~13日
3,580円
±0円
安定
7月14日~20日
3,585円
+5円
わずかに上昇
7月21日~27日
3,625円
+40円
10週ぶりの大幅上昇
今後の対応策は?消費者ができること
1. まとめ買い・ふるさと納税を活用
価格がこれ以上上がる前にまとめ買いをするのもひとつの手です。
また、ふるさと納税の返礼品でもお得にお米を入手できます。
2. ブレンド米や古米を試す
価格を抑えたい場合は、ブレンド米や古米の活用もおすすめです。
味や食感は若干違いますが、炊き方を工夫すれば十分美味しく食べられます。
まとめ
2025年7月、日本のスーパーで販売されるお米の価格が10週ぶりに上昇し、5kgあたり3,625円となりました。
価格上昇の背景には、備蓄米の減少、不作、そして観光客増による外食需要拡大など、さまざまな要因があります。
今後も新米の品質や備蓄の動向次第では、価格のさらなる上昇が予想されるため、早めの備えが大切です。