2025年10月8日、立憲民主党の本庄知史政調会長が開いた記者会見での一言が、政界やSNSで大きな話題になっています。
その発言とは――「麻生家にお嫁入した高市さん」。
まるでドラマのセリフのようなこの言葉ですが、実は自民党の新しい人事体制に対する強烈な皮肉なんです。
今回は、この発言の背景や意味、世間の反応を分かりやすく解説していきますね。
発言の内容と意味
本庄氏の発言は、自民党の高市早苗総裁が発表した新しい執行部人事に向けられたものでした。
彼はその構成を「麻生家にお嫁入りした」と表現し、
「まるで麻生家(=麻生太郎副総裁)に従属しているようだ」と批判したんですね。
実際に、高市体制の執行部には、麻生氏の義弟である鈴木俊一幹事長や、小林鷹之政調会長など、
麻生氏に近い人たちが多く含まれています。
主要メンバー
役職
関係性
麻生太郎
副総裁
実力者・派閥トップ
鈴木俊一
幹事長
麻生氏の義弟
小林鷹之
政調会長
麻生派出身
高市早苗
総裁
麻生氏に近いとされる
本庄氏の言葉には、
「本当にひどい」「絵に描いたような傀儡人事(かいらいじんじ)」という強いトーンも含まれており、
“高市さんがリーダーというより、麻生さんが裏で動かしているのでは?”
というメッセージがにじんでいますね。
つまりこれは、麻生氏の影響力が依然として絶大であること、
そして高市総裁が「自分の判断で動けるのか?」という疑問を投げかける発言だったんです。
女性蔑視発言?SNSで批判殺到
ただ、この「お嫁入り」という表現が思わぬ波紋を呼びました。
SNSでは「女性蔑視だ」「時代錯誤な表現」との批判が殺到。
“なぜ女性政治家だけ「嫁入り」なんて言われなきゃいけないの?”という声が相次ぎました。
ジェンダー意識が高まっている今、言葉の選び方には特に敏感ですよね。
本庄氏はその後、「古い自民党の体質を表現しようとして、つい古い言葉を使ってしまった」と釈明。
「他にふさわしい表現があれば訂正したい」とも語っています。
確かに、「嫁入り」という表現は、かつて“家に入る”ことを前提とした価値観の言葉。
現代の政治発言としては、誤解を招きやすいですよね。
この一件は、単なる言葉の問題ではなく、政治の中に残る「古いジェンダー観」を浮き彫りにしたとも言えそうです。
自民党・高市体制への評価
本庄氏は会見で、「人事はトップの専権事項なので本来あまり口出ししたくない」と前置きしつつも、
今回の人事を「明らかに傀儡」と断じました。
彼が強調したのは、「自分の人事を自分で決められないリーダーは、政策も実行できない」ということ。
これはつまり、「高市総裁のリーダーシップそのものに疑問がある」という意味なんです。
政治評論家の間でも、「高市体制は麻生派の延長線上にある」と分析されており、
“本当に高市さんの政治なのか、それとも麻生さんの政治なのか”という点が注目を集めています。
評価ポイント
内容
高市総裁の独自性
麻生派の影響が強く独自路線が弱い
政策実行力
麻生副総裁の意向が色濃い
世論の印象
「影の総裁=麻生太郎」説が強い
この構図はまるで、表舞台に立つ人と裏で糸を引く人がいる“舞台劇”のようですね。
世論とメディアの反応
この発言はあっという間にSNSのトレンド入り!
「#麻生家に嫁入り」「#高市総裁」などのタグが広がり、
Twitter(X)では賛否両論が飛び交いました。
・「的確な皮肉だと思う」
・「女性を軽視するような言葉はもうやめるべき」
・「麻生支配が露骨すぎて笑えない」
といった声が並び、政治的な意味だけでなく、
ジェンダーや世代間意識の違いも浮き彫りになりました。
ニュースサイト各社でも次々と特集が組まれ、
“高市政権の実態”と“政治における言葉の重み”という2つのテーマが同時に議論される形となっています。
この出来事は、単なる一言の失言ではなく、
日本政治の「権力構造」と「ジェンダー感覚」の古さを同時に問うものになりましたね。
出典:Yahoo!ニュース、東京新聞
まとめ:発言の裏に見える“古い政治”の影
今回の「麻生家にお嫁入り」発言は、
・自民党の人事に対する構造的批判
・女性政治家への言葉選びの問題
・そして派閥政治の根深さ
という3つのテーマを同時に投げかけています。
本庄氏の発言が炎上したのは、その言葉が持つ“時代錯誤さ”だけでなく、
日本政治そのものがまだ“家”や“派閥”という古い仕組みに縛られていることの象徴でもあるのかもしれません。
政治も社会も、少しずつアップデートしていけるといいですね。
💡参考・出典リンク
[1] 産経新聞「麻生家にお嫁入した高市さん」立民・本庄知史政調会長
[2] 共同通信:自民人事を「嫁入り」表現 立民本庄氏に批判
[3] 毎日新聞:立憲・本庄氏が「麻生家に嫁入り」発言を釈明
[5] 東京新聞:自民人事を「嫁入り」表現 立民本庄氏に批判