1993年と1997年にフジテレビで放送された月9ドラマ「ひとつ屋根の下」。
この作品は、平均視聴率20%後半を記録し、第11話では驚異の37.8%という、1990年代の民放ドラマ最高視聴率を叩き出した国民的名作です!
そんな超人気作品にも関わらず、現在では地上波での再放送がほぼ不可能な状況になっています。
その理由は、キャストの問題、ドラマの内容の時代的なズレ、さらには権利関係の複雑さなど、さまざまな要因が絡み合っているからなんです。
では、具体的にどんな事情があるのか、詳しく見ていきましょう!
主要キャストの薬物事件による影響
「ひとつ屋根の下」が再放送されない最大の理由として、メインキャストの薬物事件が挙げられます。
これがテレビ局や制作側にとって大きな障害になっているんです。
酒井法子の逮捕事件
「小雪」役を演じた酒井法子さんは、2009年8月に覚醒剤取締法違反で逮捕されました。
この事件は「のりピー事件」として大きな社会的衝撃を与え、裁判の傍聴抽選倍率はなんと330倍という異例の高さを記録しました。
さらに、逮捕当時、北海道文化放送やテレビ新広島では「ひとつ屋根の下」の再放送が行われていましたが、事件の報道を受けて即中止され、別の作品に差し替えられたんです。
酒井法子さんは最終的に懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の有罪判決を受けましたが、その後は芸能活動を再開。
舞台や映画、コンサートなどで活躍し、2021年には個人事務所「株式会社スマイル」を設立しました。
しかし、こうした過去の事件が影響し、現在でも「ひとつ屋根の下」の再放送を難しくしているんですね。
いしだ壱成の逮捕と女性問題
「和也」役のいしだ壱成さんも、2001年8月に大麻取締法違反で逮捕されています。
当時23歳で人気俳優だっただけに、世間への影響もかなり大きかったんです。
いしだ壱成さんは、東京都渋谷区のマンションで大麻0.8グラムを所持していたとして逮捕されました。
その後、執行猶予付きの有罪判決を受け、事務所を解雇され、芸能活動を休止。
さらに、2009年には二股交際報道があり、相手女性が妊娠・中絶・自殺未遂をしたことが発覚。
これが原因で事務所を解雇されるなど、女性問題でも世間を騒がせました。
こうしたキャストのスキャンダルが、「ひとつ屋根の下」の再放送を難しくする大きな要因になっているんですね。
時代の変化に伴う内容の問題
ドラマの内容自体も、現在の価値観からすると問題があると指摘されています。
センシティブな題材の扱い
作中では、柏木小梅(大路恵美)が襲われるレイプシーンが描かれています。
このようなショッキングな内容は、特に家族で視聴する「再放送枠」では放送しにくいとされています。
差別的表現の問題
また、1993年当時は問題視されなかったセリフや演出も、今の時代では放送が難しいことがあります。
- 障害者に対する差別的な表現
- 現代ではセクハラと取られる発言
こうした表現は、現在の放送倫理に合わない可能性があり、再放送に踏み切れない要因の一つになっています。
権利関係の複雑さ
さらに、「ひとつ屋根の下」は権利関係の問題も抱えています。
特に第2シリーズ「ひとつ屋根の下2」は、フジテレビ公式のFODでも配信されていません。
脚本を担当した野島伸司さんはフジテレビの専属脚本家ではないため、再放送には野島氏の許可が必要という点も影響している可能性があります。
とはいえ、野島伸司さんは最近もフジテレビのドラマを手がけているため、単純に許可が取れないというわけではなさそうです。
「ひとつ屋根の下」を見る方法
再放送は難しい状況ですが、見る方法はあります!
配信サービスでの視聴
- 2025年3月1日から、FODで第1シリーズの配信が開始!
- 1~3話までは無料視聴可能!
DVD・Blu-rayの購入
- 2015年に「ひとつ屋根の下 コンプリート Blu-ray BOX」発売
- 2020年には第1&第2シリーズセットのDVDボックスも登場!
レンタルサービス
- TSUTAYA DISCASならDVDレンタル可能!
- 初回30日間は無料体験アリ!
「ひとつ屋根の下」の歴史的価値
問題はあるものの、「ひとつ屋根の下」は日本ドラマ史に残る名作であることは間違いありません!
特に、江口洋介さんの名セリフ「そこに愛はあるのかい?」は流行語にもなりましたよね!
また、視聴率37.8%という記録は、2025年現在でもフジテレビドラマの歴代最高視聴率です!
まとめ
「ひとつ屋根の下」が再放送されない理由は、
- キャストの薬物事件(酒井法子・いしだ壱成)
- 時代の変化による表現の問題
- 権利関係の複雑さ
こうした要因が絡み合っているからです。
ただ、それでもこのドラマの影響力や人気は今も健在!
DVDや配信サービスを活用すれば、いつでも視聴可能です!
今後、再放送が実現するかどうかは、放送局や権利関係者の判断次第。
いつかまた地上波で見られる日が来るといいですね!