「5万回斬られた男」って、聞いたことありますか?
その異名で知られるのが、福本清三(ふくもと・せいぞう)さんというすごい俳優さんなんです!
福本さんはなんと、**50年以上にわたって時代劇で斬られ役(やく)**を専門に演じ続けた、超ベテランの名脇役(めいわきやく)なんですよ。
しかも、映画やテレビドラマの中で、敵にバッサリやられる役ばっかりをやってて、その数はなんと**5万回以上!!**😲
だから「5万回斬られた男」と呼ばれてるんです〜。
俳優としてのはじまり:15歳からの挑戦
福本清三さんは、1943年生まれ、兵庫県の香美町(かみちょう)出身です。
まだ15歳のときに、京都にある**東映の映画撮影所(とうえいきょうとさつえいじょ)**に入って、俳優としての道を歩み始めたんですよ〜。
最初はね、映画にチョロっと映る**通行人役(つうこうにんやく)や、画面のすみで転がってるだけの死体役(したいやく)**など、いわゆる「大部屋俳優」っていう地味〜な役が中心でした。
でもそこから少しずつ努力を重ねて、20代後半にはなんと!「斬られ役専門」として注目されるようになったんです。
つまり、自分が刀で斬られる演技を極めちゃったってことですね✨
エビ反りが代名詞!見てる人を引き込む倒れ方
福本さんといえば、やっぱりあの派手な倒れ方!
刀で斬られたあと、体を後ろに大きく反らせてバターン!と倒れる、いわゆる「エビ反り」って呼ばれる動きです🐟
これはもう福本さんのトレードマークみたいなもので、見た人の記憶にず〜っと残る名演技なんですよ。
この技は、単に派手なだけじゃなくて、**「どれだけリアルに見せられるか」**っていう、職人魂のあらわれなんです。
ほんと、プロの技ってカッコいい〜!
出演した作品は?時代劇ファンなら一度は見たことあるかも!
福本さんが出演した作品はほんとに数えきれないくらいあるんですけど、代表的な作品をちょっと紹介しますね!
- 『水戸黄門』
- 『遠山の金さん』
- 『暴れん坊将軍』
- 『仁義なき戦い』
時代劇ファンなら、きっとどこかで一度は目にしてるはず!
どんなに短い出番でも、彼が出てるだけで「お、これは本格派の時代劇だな!」って感じさせちゃう存在感があったんです✨
世界へ!『ラスト サムライ』でハリウッドデビュー✨
そして、福本清三さんの名前が世界中に知られることになったのが2003年!
あのトム・クルーズ主演のハリウッド映画『ラスト サムライ』に、寡黙(かもく)な侍(さむらい)役で出演したんです!
(寡黙っていうのは、あまりしゃべらずに行動で見せる、ってことね)
この映画では、トム・クルーズを守って戦う侍の姿が、観客の心をグッとつかんでました。
セリフはほとんどなかったけど、その立ち姿、目線、所作だけで語る演技は、世界の映画ファンもびっくり!
これがプロの演技力なんですねぇ…。
そして初主演『太秦ライムライト』でついに主役に!
ず〜っと脇役だった福本さんに、ついに主役の座が回ってきたのが2014年!
映画『太秦(うずまさ)ライムライト』で、主演をつとめることになったんです✨
この映画では、「もう出番がなくなってきたベテラン斬られ役の男」が、若手俳優との出会いで再び輝きを取り戻す…っていう、まるで福本さん自身の人生とリンクするようなストーリー。
なんとこの映画で、カナダのファンタジア国際映画祭で、**最優秀主演男優賞(さいゆうしゅうしゅえんだんゆうしょう)**を受賞!!
これは日本人としては初めての快挙だったんですよ〜👏
最後まで職人として生き抜いた人生
福本清三さんは、2021年、77歳で肺がんのため京都市で亡くなりました。
でも、その生き様は、ずっと映画やドラマの中で輝き続けています。
彼は「目立たない役でも、作品を支える大切なピース」として、裏方の誇りを持ち続けたんですね。
自分の名前が知られていなくても、**“本物の時代劇”を作るための存在”**であり続けたその姿勢は、多くの俳優さんたちにも尊敬されています。
まとめ:福本清三という俳優が伝えてくれたこと
最後に、福本さんの魅力をカンタンにまとめてみましょう✨
ポイント | 内容 |
---|---|
生涯斬られ役 | 約50年間で5万回以上、斬られ役を演じた伝説の人! |
プロの倒れ方 | エビ反り倒れで視聴者の心をつかんだ演技派 |
世界進出 | ハリウッド映画『ラスト サムライ』で海外デビュー |
初主演映画 | 『太秦ライムライト』で主演&国際映画賞受賞 |
職人魂 | 目立たない役にも全力を尽くす裏方のプロ |