ゴルゴ松本さんの「命の授業」は、漢字を使って人生の大切な教訓を伝える講演活動です。2011年からスタートし、全国の少年院や学校などで開催されています。
この記事では、「命の授業」が始まったきっかけや背景、そしてゴルゴ松本さんが伝えたい思いについて詳しくご紹介します！
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東日本大震災と「絆」がきっかけで生まれた授業
ゴルゴ松本さんが「命の授業」を始めたきっかけは、2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。
震災後、「絆（きずな）」という言葉が広がり、多くの人が助け合い、支え合う様子が世界中で報道されました。
ゴルゴさんはその姿に心を打たれ、「自分にも何かできることはないか」と強く思ったそうです。
実はそれ以前にも、知人から「少年院で話をしてほしい」と頼まれていたものの、最初は「なぜ自分が？」と戸惑い、返事を保留にしていました。
しかし、震災をきっかけに考えが変わり、40歳を過ぎた頃に再び講演の依頼がきたことで、「やってみよう！」と決心したのです。
少年院でのボランティア講演からスタート
「命の授業」は、2011年から少年院でのボランティア講演として本格的にスタートしました。
ゴルゴ松本さんは、少年院で出会う子どもたちに対し、「犯罪を犯した子」という目ではなく、「普通の少年少女」として接することを心掛けたそうです。
「親戚のおじさんだと思って気楽に聞いてよ」と声をかけながら、フレンドリーに話すスタイルを取りました。
実際に話をする中で、子どもたちが心を開いていく姿に「自分の言葉で誰かの未来が変わるかもしれない」と感じたそうです。
漢字を使った独自の授業スタイル
「命の授業」では、漢字の成り立ちや意味を通じて生きる大切さを伝えるのが特徴です。
例えば、こんなエピソードがあります。
- 「吐く」という漢字
「口」に「＋」と「－」が合わさっているこの漢字は、「弱音を吐くこと」を表します。
ゴルゴさんは、「たまにはマイナスな気持ちも吐き出していいんだよ」と語ります。 - 「叶う」という漢字
「吐く」からマイナスを取り除くと、「口」と「＋」だけが残ります。
すると、「叶う」という漢字になります。
ゴルゴさんは「弱音を吐いて、気持ちを軽くすると夢は叶うんだよ」と教えます。
こんなふうに、身近な漢字に人生のヒントを込めて伝えるのが「命の授業」の大きな魅力です！
知識は人と分け合うことで生きる
ゴルゴ松本さんは、「命の授業」を通じて大切にしている信念があります。
それは、「学んだことは自分だけのものにせず、人に伝えることで初めて意味がある」という考え方です。
彼はこんな言葉を残しています。
「自分だけで知識を留めてしまったら、そこで終わってしまう。
でも、人に伝えれば、それが未来へとつながる。」
この思いから、「命の授業」では一人でも多くの人に言葉を届けようと活動を続けています。
「命の授業」は全国へ広がる
「命の授業」は口コミやメディアを通じて話題になり、全国各地で開催されるようになりました。
2015年には、講演内容をまとめた書籍『あっ!命の授業』を出版し、多くの読者に感動を与えました。
また、テレビ番組やYouTubeでも取り上げられ、さらに多くの人々に知られることとなりました。
まとめ：「命の授業」が伝えるメッセージ
ゴルゴ松本さんの「命の授業」は、東日本大震災という悲劇をきっかけに誕生し、漢字を通じて命の大切さを伝える活動へと発展しました。
漢字の奥深い意味を交えながら、生きることの素晴らしさや人とのつながりの大切さを語り続けています。
これからも「命の授業」は、多くの人に勇気と希望を与え続けていくでしょう！
