「マグネットネイルをつけたままMRI検査を受けても大丈夫?」
実はこの疑問、医療現場でもとても重要視されています。
結論から言うと――
✅ CT検査では問題なし
❌ MRI検査では重大な事故リスクあり
という違いがあります。ここでは、実際に国内外で報告されている事故例や、病院の公式な注意喚起をもとに詳しく解説します。
MRI検査でマグネットネイルが危険な理由
MRIは強力な磁場と電磁波(RF波)を利用する検査です。そのため、ネイルに含まれる鉄粉や磁性体が反応し、以下のような事故が発生しています。
1. 火傷(熱傷)
MRI検査中、爪の鉄粉が磁場やRF波に反応して急激に発熱。
赤み、水ぶくれ、皮膚の損傷などの火傷が報告されています。
参考:
渋川伊香保分院「MRI検査を受ける方への注意喚起」 東部地域病院「MRI検査注意喚起」
2. ネイルの剥離・飛散
磁力によってネイルが浮き上がり、剥がれてMRI装置内部に吸着することがあります。
この場合、装置の故障や検査中断につながる恐れがあります。
参考:
3. MRI画像への影響
マグネットネイルの金属成分がMRI画像に「アーチファクト(歪み・黒抜け)」を発生させることがあります。
これにより、病気の正確な診断が妨げられるケースもあるのです。
参考:
CT検査との違い
MRIと違い、CT検査はX線を利用するため磁場の影響を受けません。
そのため、マグネットネイルをしていてもCT検査は基本的に安全です。
参考:
医療現場での対応と注意点
各病院では、マグネットネイルをしている患者に対して以下のような注意喚起をしています。
MRI検査を受ける前に必ずネイルを除去すること 緊急時でも速やかに申告し、医療スタッフに対応を任せること 申告を怠ると、検査中止や事故の原因になることも
参考:
成城会「MRI検査を受診される方へのご案内」 新潟労災病院「ろうさいニュース」
まとめ:マグネットネイルとMRI検査の関係
マグネットネイルはMRI検査時に極めて危険(火傷・ネイル剥離・画像不良)。 CT検査は影響がないため安全に受けられる。 検査前には必ずネイルを除去し、問診で正直に申告することが大切。
「ちょっとくらい大丈夫…」と思っても、実際に火傷や事故の報告が多数あるので油断は禁物です。
検査を安全に受けるために、必ず医療機関の指示に従ってくださいね。
👉 関連リンク(情報源一覧)
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